智の贈り物 -数学特集 No.1-
数学熱が再燃しています。やどかりです。
今週は
(勝手に)数学ウィーク
ということで数学関連の書籍を紹介していきます。
まず1冊目です。
「博士がくれた贈り物」著者:小川洋子 岡部経治 菅原邦雄 宇野勝博
※上記のリンクはAmazonアソシエイトリンクを使用しています。
三人の数学者と小説家・小川洋子さんの座談会の模様を収録した本です。
小川洋子さんの著書「博士の愛した数式」を軸に、数学者と小説家の仕事の対比を交えながら対話が進んでいきます。
数学の話が中心ですが、ややこしい数式は出てこないので数学アレルギーの方も安心して読めます。むしろ、数学アレルギーの方にこそ読んでほしい!
数学はドラマに満ち溢れているということをぜひ知ってほしい。
4人の方の対話の様子も大変面白いのですが、間にはさまれているコラムの「数学ノート」(全22テーマ)がめちゃくちゃ知的好奇心を刺激してきます。
「数学は自由だ!」というテーマから、言わずと知れた「オイラーの公式」について、円の面積公式の証明の仕方、完全数とメルセンヌ数の関係、といった一歩踏み込んだ内容の回もありますし、神に愛でられた数学者 ラマヌジャンやノーベル賞を受賞した数学者 ジョン・ナッシュ(ノーベル賞に数学賞はありません!)女性数学者エミー・ネターなど数学界の偉人にも触れています。
このコラムだけでもかなりボリュームがあるので、じっくり読んでほしい1冊です。
数学は即物的な学問ではありません。(遠い未来に役に立つかもしれないけど)だけど、だからこそ、澄んだ目で、自由に、誰でも飛び込める世界だと思います。
そのきっかけにひとつ、読んでみてほしい。(もちろん「博士の愛した数式」も!)
(Kindle版有) ※上記のリンクはAmazonアソシエイトリンクを使用しています。
それでは!